お姫様抱っこ状態で保健室に。
でも中に先生は見当たらなかった。
「居ないね。とりあえず座りなよ。」
「う、うん!!運んできてくれてありがとう…」
保健室にふたりきっり。
なんだか妙に緊張しちゃう!!
「絆創膏ー…」
ふと、俊の横顔を眺める。
本当に一つ一つのパーツが整っていて…
カッコイイ。
さっきすれ違った女のコ、二人も。
『いいなぁ…渡辺くんにお姫様抱っこされるとか…』
『私もして欲しいー!!』
なんて、うっとりしながら口に出していた。
さすが人気王子!!
嬉しい半面、モヤモヤもしちゃいますがー…。
「腕出して。」
「貼ってくれるのー??」
袖をまくって腕を出す。
「細っ。ちゃんと食べてんの?」
「いやいやっ。俊の方が細いもん!!」
半袖から控えめに出た、長くて細い透き通った腕。
そう言う俊こそ!!
私よりも綺麗で細い。



