ボールに躓いて、床に尻もちをついた。
「痛…っ。」
お尻を摩る。
どうしてボールなんかに躓いちゃったんだろう……。
さっきまで、こんなとこにボールなんて無かったのに。
「恵里香!?大丈夫…!?」
「うん…平気だよ!!少しバランス崩しちゃった」
慌てて俊が駆けつけてくれた。
それも心配そうに。
「ちょっと男子!!ダメじゃん!!女子のとこに飛ばしちゃ…」
「ごめん…」
「宏ちゃんの馬鹿!!」
「うぇっ!?俺のせいーっ!?」
指で回転する佐々木くんのボールが落ちた。
いやいや、きっと佐々木くんのせいじゃないよ。
私の不注意で…。



