いつの間にか、目には大粒の涙が溜まっていて。 映る視界は微かにぼやけていた。 乱暴に目を擦る。 …しょうがないよね。 見つからないもん。 体育は見学しよう…。 そう諦めかけた瞬間。 「恵里香!!!」 後ろから、ハッキリと声が聞こえた。 それと同時に涙が引っ込む。 え…どうして……。 「…しゅ…ん…」 不安になってる私を君は安心させる。