学校の下駄箱で、上履きに履き替えている時だった。
「恵里香ちゃんっ!!次、私達のクラス体育だよ!!」
「えっ!?そうだっけー…」
階段から亜莉朱ちゃんが親切に教えてくれた。
既に時計の針は8:10を差していて…。
ギリギリかもっ…。
「僕はすぐ着替えられるけど…」
「大丈夫!!俊は更衣室でしょ??行ってていいよっ」
私の笑顔に少しだけ浮かない顔をしていたけど、
「分かった。早くおいでよ。」
「うん!!」
先に行っててくれた。
「こんなゆっくりしてる場合じゃないっ!!」
急いで、私もジャージにならなきゃ…。
階段を一段ずつ飛び越えながら、早足で教室に向かった。



