結局、あれから俊の機嫌が直ることもなく。 電車に乗ってる間も、ずっと隣で寝てて。 話せないのは嫌だけど…… 天使みたいな寝顔が見れたらから、いいんです。 「あっ!シロちゃんだぁー!」 いつもの道に、やっぱりシロちゃんの姿はあって。 私達に気づくと、すぐに近づいてきてくれるシロちゃん。 「可愛いーっ」 でも、俊だけは不貞腐れたような顔。 そんな表情にシロちゃんも怯えてるみたい。