「なんて、ね。ごめん。本気にしちゃった?何もしないから安心してよ。」 「…嘘??」 「うん。ちょっとだけ僕の気持ち分かって欲しくてやっちゃった。」 「な、なんだ~…っ」 腰が抜けて地面に崩れた私に、俊は慌てて同じ目線にしゃがみ込んだ。 「え、大丈夫!?ごめん!!僕が脅かしたせいで…」 「ううん、俊は悪くないよ。私が勝手にホッとしちゃっただけっ」 てっきり、このままお仕置きされるのかなってドキドキしてたんだ。 でも予想外の展開で、なんか一気に緊張が解けたような気がした。