やだ…彼女は私なのに…
どうして体を密着させるの……。
「そういうの困る。言ったでしょ?僕には彼女が居る。」
「はい…」
でも俊は、すぐに女のコの腕を振り解いた。
表情を一切変えずと。
「僕を虜にさせるのは恵里香だけだから。彼女を超えることは誰にも出来ない。」
「でも…っ。いつか別れることだって…」
「いや、ありえないよ。これからも特別な好きは彼女にしか抱かないから。」
「…っ!!」
目を両手で押さえながら、走り去っていく女のコ。
…泣いてた??
大丈夫かな…。
大好きな人にフラれて傷ついたよね…。
でも嬉しかった。
これからも特別な好きは私だけ…
そうなることを信じたい。
ううん。
そうなるように私も頑張るっ!!
きっとこんなに好きになるのは、これからもずっと俊しか居ないから。



