わぁ…。
外はまだ異常なくらい暑い。
「あれ~恵里香ちゃん?」
後ろから聞き覚えのある声がした。
慌てて振り向けば、
「佐々木くんっ!!偶然だね!?」
「いや、お見舞い行こうかと思ってさ。」
制服を着た佐々木くんが私を呼んでいた。
えっ??
でもなんで制服なんだろう。
今は夏休みで学校も休みだし~…。
何かあるのかな??
「お見舞い私も行ってきたんだよっ」
「マジか…どんな感じ?」
「眠ってた…」
「そっか…まぁー渡辺のことだ。元気になってまた話せるさ。」
佐々木くんの笑顔は、さっきの向日葵みたいに綺麗。
堂々としてて勇気づけられる。
「あっれー?山本さんじゃん。」
「嫌だ…渡辺くんを危ない目に合わせたんでしょ?彼女だったら、しっかり守れっつーの。」
あの二人って…確かプールの時のコ達だ…。
ちょうど反対側の道を歩いていた。



