ねぇ…俊。 私があの時、止めていれば… 一緒に行っていれば… こんな風には、ならなかったのかな…。 「……ちゃん!」 ごめんね…。 彼女なのに守ってあげられなくて。 「恵里香ちゃん…!」 薄らと聞こえる声に気づいて目を開けた。 「佐々木、くん…??どうして…ここに…」 「起きた?いや、心配で俺だけ病院に来たんだ。」 いつの間にか、隣に座ってた佐々木くんは私の名前を何度も呼んでいた。 「っ!!俊はっ!?」 「落ち着いて…」 さっきまで照らされてた赤いライトは、もう消えていた。