触れる頬には、真っ赤に染まる血がついてて…。 どんなに名前を呼んでも目を開けてくれない。 「俊…!!ねぇ…嫌だよ…っ。こんなの…っ、」 あんまりすぎない…?? 「え、恵里香ちゃんっ!?」 「何だよ…これ…。なんで…渡辺が倒れてんだよっ!?」 後から来た亜莉朱ちゃんと佐々木くん。 でも私は気持ちに余裕が無くて、答えることが出来なかった。 ただただ俊に触れて、声を出しながら泣くことしか出来なかった。