サラサラと風に靡(なび)く髪は、耳の上で一つに結んでいる。 それがとってもお似合いで、私も見惚れちゃうくらい。 いいなぁ… 私も、こんな風に一つが似合う美女になってみたい…。 「なぁーに、ぼーっとしてんの。」 「ふぇっ??」 突然、後ろから聞こえてくる優しい声に慌てて振り向く。 後ろ斜めに着席した俊。 えっ??