睦月は秦羅の国王がいる場所へ
移動できるように考えながら魔法を唱えた

移動した先に居た国王は
以前のような笑みを浮かべた国王ではなく
魔王のような姿をした国王だった

そして部屋には柱が二本
それぞれの柱には浴衣と緋優が縛られていた


「さすがにはやかったな
さぁそれでは始めようではないか
まずは椅子に座ってもらおう
既に用意したからな
やれ!」

メディックの言葉にきをとられていたせいで
背後から縄を持って忍び寄る足音には
誰も気づかなかった
あっという間に四人とも椅子に縛り付けられた

「さぁそれではおまちかねの処刑時刻だ
どちらから殺ろうか
そうだな王子から殺るか
王子が殺されるところを王女にも
見てもらいたいからな」