キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

ねぇ、お父さん。


あたし……どうしたらいいの?


これから洸輝とどうやって向きあえばいいのかわからない。


洸輝の存在は、あたしの中で簡単に消せないぐらい大きなものになってしまっていた。


洸輝と過ごした日々を忘れたいと思っても、簡単に忘れられるはずもない。


洸輝との楽しい思い出しか頭に浮かばない。


今だって、洸輝のことばかりが気になって仕方がない。


必死になって頭の中から洸輝の存在を追いだそうとする。


でも、どうやっても洸輝を振りはらえない。


「そんな簡単になかったことになんてできないよ……」


目をつぶると、志なかばで亡くなった父の顔と洸輝の顔がまぶたに浮かんだ。