キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

あたしより遅く登校してくる洸輝にされる、『おう』っていうあいさつから始まって。


授業の間に先生にバレないように、机の下でこっそりメッセージを交換しあって。


休み時間には笑顔で言葉を交わして。


放課後になって、『じゃあな』って帰っていく洸輝の大きな背中を見送って。


そんなこともこれからできなくなってしまうのかな……?


洸輝と過ごす日々は、あたしにとってかけがえのないもの
になっていた。


それなのに衝撃の事実を、お父さんの命日に知ることになった。


フラフラと家にたどりつきまっ暗な部屋に明かりを灯す。


白い蛍光灯がいつもよりも部屋を寒く感じさせる。


自分の部屋に行き、ベッドにごろりと仰向けに寝転ぶ。