キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

「あれ? 洸輝、なんで奥山と一緒にいんの? まさかお前らデートか?」


「いや、さっきたまたま会って飯食ってた」


「マジか! 洸輝、よかったな~!!」


「……ハァ? お前、なにが言いたいんだよ」


ニヤニヤと楽しそうに笑っている林くんに、洸輝は冷たい視線を投げかける。


洸輝の隣で愛想笑いを浮かべていると、


「奥山、洸輝はマジでおススメだから」


林くんはそう言ってあたしの肩をポンッと叩いた。


「おい、ヒロヤ。お前、なれなれしくすんな」


洸輝が林くんの手を払う。


それでも林くんは続ける。