「そんなにうまいか?」
「うん、おいしいよ。お昼抜きだと思ってたから本当に助かったよ~。あっ、そうだ。お金……」
「そんなのいらねぇよ」
日向くんはぶっきらぼうに言って、あたしから顔をそらした。
あたし、日向くんに助けられてばっかりだ。
あのときも……。
あたしは日向くんに助けられたんだった。
手もとのクリームパンに視線を向けると、去年の記憶がよみがえってきた。
1年生のときに行った遠足は、家からのお弁当を持参することが決められていた。
お昼の時間になり、それぞれ好きな場所で昼食をとることになった。
そのとき、日向くんのいるグループがあたしと京ちゃんのすぐそばにいた。
派手な男子は、お母さんが作ったお弁当は避けてコンビニで買ったパンやおにぎりを持ってきていた。
だけど、日向くんはちがった。
「うん、おいしいよ。お昼抜きだと思ってたから本当に助かったよ~。あっ、そうだ。お金……」
「そんなのいらねぇよ」
日向くんはぶっきらぼうに言って、あたしから顔をそらした。
あたし、日向くんに助けられてばっかりだ。
あのときも……。
あたしは日向くんに助けられたんだった。
手もとのクリームパンに視線を向けると、去年の記憶がよみがえってきた。
1年生のときに行った遠足は、家からのお弁当を持参することが決められていた。
お昼の時間になり、それぞれ好きな場所で昼食をとることになった。
そのとき、日向くんのいるグループがあたしと京ちゃんのすぐそばにいた。
派手な男子は、お母さんが作ったお弁当は避けてコンビニで買ったパンやおにぎりを持ってきていた。
だけど、日向くんはちがった。



