キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

「――ありえるかも」


「いや、ありえないだろ」


「ううん、ありえるよ!!」


そう口にしたところでフリーズする。


あれ、今ありえないって言ったのって……。


声のするほうへ視線を向けると、日向くんが眉間にしわを寄せてあたしを見つめていた。


「お前らさー、誤解してるっぽいけど、俺、男に興味ないからな」


「日向くん……」


驚いて目を見開くあたしの頭を、日向くんは仕返しとばかりに手でグシャグシャにする。


「わわっ、ちょ、ちょっと」


「俺が好きなのは女だから。男じゃねぇよ」


「わ、わかったよぉ……」


乱れた髪を必死に整えていると、日向くんがあたしの顔をのぞきこんだ。