キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

「日向くんてね、一番好きな飲み物がオレンジジュースなんだって」


「ふぅん。日向ってオレンジジュースが好きなんだ」


「そうそう。いつもはコーヒーとか飲んでるイメージだったのに意外だよね」


そのとき、正面から痛いほどの視線を感じた。


「な、なに?」


「花凛ってば日向のこと好きになっちゃったの?」


「……へっ!?」


「その反応からしてまちがいないわ」


「ち、ち、ちがうって!! 京ちゃんの勘ちがいだよ!!」


必死になって否定する。


べつに日向くんのこと好きとかそういうんじゃない。


たしかに隣の席で話すことは多いかもしれないけれど、特別な感情を抱いているわけじゃない。