放課後。





理沙と私。






並んで歩く。





「さっきの話なんだけど…あれなに?」



「予知夢を見たの」




予知夢を見たせいでテストの結果が悪かったり、階段から落ちたりした、と。




ありのままを伝えた。




「…だから今度は理沙の番なの」




「いや……いやだ」



理沙は半分泣いている。




「なんで私が死ぬって言うの⁈」





「予知夢……だから」



だっ





理沙は走り出す。




「待ってよ!」




「ほんとはそうなって欲しいんでしょ!サイテイ!」




道路に走り出す。







その調子。










私はニヤリと笑う。








走るのをやめ、理沙を見守る。





理沙がこちらを振り返る。






道路から目を離した瞬間。





キキーーーーーー!!!



ドンッ!





轢かれた。





手首がこちらに飛んできた。







ちぎれても尚、動こうとしているその手はすごくリアルで見ていて気分が悪い。





「ひかり……………たす…けて」





理沙が呼ぶ。




散々サイテイとか言ってたくせに。





もう理沙なんてどうでもいい。






適当に叫ぶ。





「うぁぁああああ!!!誰か!」




バイバイ、理沙。






私は初めて人殺しをした。