湯川がお皿を段ボールに入れると、鳴き声がパタリと止んだ。たぶん、牛乳を飲み始めたんだろう。 「ふふ、おいしい? うちの学校の牛乳、結構イケるでしょう?」 子猫に向かって牛乳の自慢をする湯川に、俺はプッと吹き出してしまった。 猫に『学校の牛乳がイケる』とかって、そんなのわかんないだろう。 湯川って、おもしろいな。