途中、1上4のみでオクターブ上下の跳躍、最後には3オクターブのパッセージなど、ただでさえ難曲をテンポ126という超人的なスピードで弾くよう指示変更している。

次にクライスラー作曲「レシタティーボとスケルツォ」。

後半のスケルツォは速いスピッカートの連続、リコシェ(高速のダウンボウでの連続スピッカート)など、 一時も休む暇がない。

続けてバッハの「無伴奏ソナタとパルティータ」だ。

ヴィルトゥオーゾテクニック(名人芸)は必要とされない代わりに、正確な技術が要求される曲だ。

技術が課題になってしまうとバッハではなくなってしまうのが音楽的にも難しい。

さらに続けて、難曲の代名詞パガニーニ作曲 「ラ・カンパネッラ」。

ピアノ曲で知られるリスト作曲「ラ・カンパッラ」嬰ト短調はパガニーニの「ラ・カンパッラ」を編曲したものだ。