医師の治療方針と両親、マネジャーと拓斗と奏汰とも話し、幾つかの方法を組み合わせて声帯の再手術をした。

経過を観て、呼吸困難が心配ないなら気管切開を閉じる。

リハビリはふりだしに戻り、ゼロからおこなわれることになり、花音に「頑張るしかない」と笑って言った。

俺は夏休みいっぱい入院し、9月の第2週目から登校した。

手術後の肺や気管支が思う以上に弱っていて、呼吸困難がまだ心配のため、気管孔はまだ開いていて喉にスカーフを巻いたままだった。

9月半ばから3日間行われた期末テストは、1ヶ月以上入院していた間、いつもより勉強できたせいか首席落ちはしなかった。

「スゴーい!」

花音や愛美、コーラス部メンバーやクラスメートもテスト結果に驚いていた。

LIBERTEは半年間の活動休止を宣言したけれど、俺は入院中に作詞作曲した歌を拓斗、奏汰と一緒に見直している。