そこにはいつも君がいた



白斗は、家族と話し合って、来年の四月まで学校は行かないことになった。

確かに、白斗は約八ヶ月も学校に通っていなかったのだ。途中からいきなり通わせるのも不安なのは納得だ。

その代わり、私は進級して高校二年生になる時に、白斗は一年生として入学することになる。学校側は、元々白斗は特待生として受かっていたので、受験は無しで、簡単な確認テストだけで了承してくれたみたいだ。白斗が後輩になるというのはなんだか不思議な感じだが、一緒の学校で通えることになったことに感謝すべきだ。


空き時間が有り余るほどできた(学校に住み込んでいた時と変わらないが)彼は、また『キャッツ』でのバイトを始めた。やってきた全部のバイトの中で、一番楽しかったからだそうだ。彼は店長に事情を説明して、午前中はバイトという日課ができた。


私たちはほぼ毎日、放課後に待ち合わせをして会っていた。たまに、バイト先で待ち合わせをすることがある。そのせいか、私も店長とすっかり仲良くなってしまった。それまでは授業中や昼休みにしか会えなかったのが、今度は放課後にしか会えなくなった。授業をさぼらなくて良くなったのは助かるが、会いたい時に会えなくなってしまったのが不便だ。



さぼりがぱったりとなくなったことに、先生はかなり驚いていた。お母さんも、先生から報告を貰ってからとても嬉しそうだ。

これで、ギリギリ留年は間逃れた。もう少し白斗が家に帰るのが遅かったら、白斗と同じ学年になっていたのかもしれない。それもそれで悪くないけれど。