陽夏梨が言ったとおり、晴空くんは野球場にいた。

「晴空くん!」

「…!?どうしたんだ。そんなにいそいで。」

「私ね…
晴空くんに言わなきゃいけないことがあるの…」

晴空くんは驚きながらも、私を急かすこともなく、ゆっくりと話を聞いてくれる。

「ひまわり畑で私を助けてくれた時からあなたのことが好きでした。
ごめんね、ずっと隠していて。晴空くんが幸せならそれでいいと思ってた。だから、陽夏梨のこと応援した。
でも、結果上手く行かなくって。

さっき、陽夏梨に言われちゃったんだ。私の気持ち無視するな! って
なんか、心の中のもう1人の自分に言われてるみたいで。このままじゃいけない、ちゃんと言わなきゃ、陽夏梨にも晴空くんにも悪いって思ったの。

そんなの私の我がままだって」