いい子ね。そう言いながら、お母さんは微笑んだ。

そうだったのか…

私は、倒れてからの記憶がない。この事態のことが、よくわかった。

それからというもの、私は晴空くんのことが気になり始めた。

陽夏梨は晴空くんと同じクラスだが、私には晴空くんとの共通点は無い。私にとって、あの出来事が初めて晴空くんとかかわったことだった。