「莉子ちゃん!!葵、何かあったの?聞いてもなにも答えてくれなくて…怪我…してるから」
お風呂から上がって、部屋でマコトくんにメッセージを打ってると、突然麻友さんが部屋に入ってきて、慌ててそう言う。
「あぁー…黒瀬、私にも詳しいことは教えてくれなくて…ただ、中学の頃の親友だって。その人すごく怒って、黒瀬のこと廊下で殴ってたみたいで」
「…やっぱりすばるくんか」
「え?!すばるくんってやっぱりこの間言ってた…」
「そう。私も原因はわかんないけど、ある日突然あんな風になっちゃったの。昔はお互いの家行き来するほどの仲だったのに…」
「そうなんですか…黒瀬、僕が悪いってしか言わないんですよ」
「んー…どうなのかしらね…」
「すばるくんって人、黒瀬とタイプが全然違うから、最初冗談だと思いましたもん」
「そうねー。今の葵とは別人かもね〜」
なんだか楽しそうにそういう麻友さん。
息子が怪我されられたっていうのに。
でも、麻友さんのそういうところにみんな助けられているんだろうな。
「そうだ!莉子ちゃんにいいもの見せてあげる!ちょっと、私の部屋に来てくれない?」
「え…」
「早く〜見られたら葵に怒られるし」
「え、ちょ、麻友さん!」
私は麻友さんに手を掴まれたまま、部屋を後にした。



