「うわー結構ヤラれたね〜」
養護教諭の先生が黒瀬の唇の傷を手当てしながらそういう。
「…すみません」
「あなたは悪くないわよ。向こうは無傷なんでしょ?相手知り合いだったの?」
「……」
黙る黒瀬。
「ねぇ、黒瀬。説明してよ。学園祭は明日もあるんだよ?また問題起こしたらどうなるか…」
「…本当にすみません」
「私は謝ってなんて言ってないよ!なんでああいうことになったのか聞いてるの!黒瀬のせいでマコトくんのこと置いて行ったんだからね?!」
「…別に誰も来てくれとは頼んでませんが」
「はぁ?!ふざけないでよ!あんたが問題起こしたら同じ実行委員の私だって…」
「まぁまぁ2人とも」
先生が止めに入る。
ガチャ
「すみません、先生ちょっといいですか?」
他の先生が入ってくる。
「あ、はい。…先生これからちょっと出ちゃうけど、2人で大丈夫?」
「はい」
と私。
「黒瀬くんは一週間は安静にね」
「ありがとうございました」
バタン。
シーンとする保健室は消毒液のにおいがして、私は好きだったりする。
「…ご迷惑かけてすみませんでした」
沈黙を破ったのは黒瀬だった。
「だから…謝らないでよ。なんであの男、私とあんたが一緒に住んでること知ってたの?」
1番の疑問はそれだ。
黒瀬は絶対あの人と知り合いだろう。



