「莉子!今日、カラオケ行かない?」
いつものように放課後、優子から声をかけられる。
「ごめん!!今日はパス!今日からお世話になる家にママと行かなきゃだから!」
「そっかー。わかった♪でも本当よかったねー!転校にならなくて」
「本当だよーー。優子たちと離れるなんてありえないし」
ショートカットがよく似合う優子とは1年から同じクラス。
彼女と離れるなんて、考えられない。
「うちらも莉子がいない学校生活とかありえないから!じゃあ、今日だけは我慢だ。気をつけてね、莉子」
「うん、ありがとう!!じゃあね!」
私は優子に手を振ってから、机に置いてたスクールバッグを肩にかかえて、走って教室を出た。



