「ねー黒瀬…暗いんだけど…」
「お化け屋敷はそういうものです」
子供が作ったなんて思えないクオリティだって…。
なんか暗いし、変な曲流れてるし…
置かれてる置物は不気味だし…。
「っていうかなんで今お化け屋敷なわけ?」
「ここの職員、こういうの好きみたいで」
「え。なんでそんなこと黒瀬が知ってるの?」
「よくここで読み聞かせしてるんです」
「へー…」
黒瀬の意外な一面を聞いた。
読み聞かせ?
子供達に?
黒瀬が?
想像できないけど…。
「にしてもさ…」
ガタッ
「キャアーー!!」
肩に何かが触れてそう叫ぶ。
「ただの人形ですから…」
呆れた黒瀬の声。
無理なんだってマジで…。
「子供たちが作ったと思えないですね…この人形、よく見てください。すごい…」
「そんな不気味なものに関心しないでよ!早くでよ!」
「やっぱり苦手なんですか?お化け屋敷」
「ち、違うか…うぎゃーーー!!」
歩いているとどんどんやってくるお化けや障害物に何度も驚く。
「助けて…」
「黒瀬なんか聞こえた!!」
「別に聞こえなかったです」
「バカッ!聞こえたもん!」
もう泣きそうになりながらそう訴えた時…
ピタッ
足に違和感を感じ恐る恐る振り返る。
!!!!
「キャーーーー!!!!」
ドスン
髪の長い血だらけの女の人に足を掴まれていて、気づけば私は腰を抜かして座っていた。
「もうやだ…」



