どんどんくじを引くクラスメイトの安堵する声が聞こえる。
「はい次、水谷ー」
「はーいっ」
まぁ、当たるわけない。
私はこういうものには当たったことないし、みんなが嫌な仕事は私だってやらない。
さっと引いて、めんどくさいことに関わらないようにしよう。
そう思いながら、箱の中に手を突っ込み、一枚の折りたたまれた小さな紙をとる。
「お前だと面白いのに」
川崎がそういう。
「何言ってんのー?私こういうの当たらない人間なのー!可愛い子は汗水流す仕事は似合わないーみたいなー?」
「ふーん」
川崎と話しながら、紙を開く。
あるわけないから。
絶対。
!!!
嘘…。
ありえないって。
そこには「当たり」と赤ペンでそう書かれていた。
いやいや、ありえない。ありえない。
私は慌てて紙を閉じる。
「どうした?水谷。見せろ」
川崎が私から紙を取り上げようとする。
「だめ!」
「おい、水谷」
「おかしいもん!こんなの!おかしい!」
「はーい。1人目は水谷に決まったので、残り1人でーす」
と川崎がみんなに言う。
やめてよ。
嘘だって言って。
「川崎、私無理だから!」
「はぁー?お前、留年なりたいわけ?」
「はぁ?それは今回のテストで…」
「俺はお前の担任だ。思ったことはなんでも出来る」
「サイッテー!」
「はいはい。ほらみんなくじ引けよー」
川崎は私から目線を外すと、みんなにそういう。
なんで。
今まで一度もこんなことなかったのにー!!



