「そそっかしい人ですね…」
!!
真横に黒瀬の顔がありびっくりする。
一緒に落ちたはずなのに痛くなかったのは、黒瀬が私の頭をしっかり覆って守っていたからだ。
「ちょ、黒瀬…やめてよ!」
私はとっさにそういい黒瀬から離れ立ち上がる。
「…水谷さんから落ちてきたんでしょ」
黒瀬も立ち上がりながらそういう。
「近いんだもん!びっくりするじゃない!」
「え?もしかして意識してるんですか?」
「はぁ????」
なんなのよこいつ!
「怪我、してないですよね?」
「はっ?」
話を逸らされる。
「…し、してないけど。」
「で?どうして落ちてきたんですか?」
別に落ちたくて落ちたわけじゃ…
「別に…ただ…この間は叩いて悪かったわよ」
「へー…水谷さんが謝ることなんてあるんですね」
「はぁー?あんたねー!人が優しいと調子に乗って…」
「僕も悪かったですから。おあいこですね」
黒瀬が謝るなんて、それこそ意外だ。
「なんか変な感じ」
「風邪ひくといけないので、髪ちゃんと乾かしてくださいよ。おやすみなさい」
「あ…うん」
黒瀬は私の返事を聞くと、少し笑ってからそう言って脱衣所に向かっていった。



