「もう大丈夫みたいですね。…どうしました?水谷さん、顔赤いですけど」
黒瀬が私から離れて、私の顔を覗き込んでそういう。
「は、はぁ?!」
そんなことあるわけない…。
そう思いながら、自分の頬を触ってみる。
熱い…。
「熱でもあるんですか?」
「ない!ないないない!ありえない!」
「ん?」
「黒瀬のバカ!」
私はそう言って、走って図書室を出る。
黒瀬は私を隠してくれただけ。
でも…何あの隠し方。
あんなの反則だよ。
って。なんで、キュンてしちゃってるのよ!!!
相手は黒瀬よ?
クラス1嫌われ者の、地味でガリ勉でメガネの黒瀬よ?!
ありえない!
ありえない!
ありえないんだからー!!!



