「ねー!1日くらいいいでしょ?お願い!」
休み時間、図書室にいる黒瀬にそう頼み込む。
「水谷さん、自分の立場わかってますか?今回のがしたら留年ですよ?」
「だって…」
「男と遊ぶ暇があるなら…少しでも公式の一つや二つ覚えてください」
「ブーーーッ」
私は大きく頬を膨らます。
「莉子〜?」
!!!
やば!
優子の声が聞こえる。
突然いなくなった私を探しに来たんだ。
どうしよう…。
!!!
1人焦ってると、黒瀬にいきなり腕を掴まれて黒瀬の腕の中にスポッと収まり、本棚の横に身を隠す形になる。
何これ。
黒瀬に後ろから抱きしめられてる?!
なんなのこれ!!
「ちょ、黒瀬っ……ん!」
「静かにしてください」
そう言われ、黒瀬に口を手でふさがれる。
なぜかドキドキが止まらない。
黒瀬…私のこと隠してくれてるんだ。
なんで黒瀬はさりげなくこんな男前なことができるわけ?
顔も性格も全然男前じゃないのに。
ちょいちょいそういうとこあるよな…
頭のすぐ上に黒瀬の顔がある。
むかつく。
こんなイケメンなこと、イケメンしか許されないからね?!
「いないんじゃない?ここには」
「だよね、莉子、本読むの嫌いだし」
優子たちのはそういうと、図書室を出て行った。



