「莉子、どうしたの、そのクマ!」
優子が私の顔を見て驚く。
そりゃそーだ。
人一倍、美容には気をつけてきたし、クマなんてありえなかったのに。
あいつのせいで。
私は教室の隅にいる彼を見つめる。
「へへー、勉強してたのー」
「莉子が勉強?!」
ユキが驚く。
「今度のテスト点数悪いと確実に留年だって…さ」
私は教卓でニコニコしてる川崎を睨む。
「莉子が勉強までできるようになっちゃうと完璧すぎて困る!私たち本気で他の男に相手にされないじゃーん!」
「そんなことないよ…♪」
♪〜♪〜♪
携帯が鳴る。
メッセージだ。
『マコト くん』
と表示されている。
「今度、いつ会えるかな?」
マコトくんからのお誘いメール。
「ちょっと〜莉子何ニヤけてるの〜」
優子が茶化してくる。
「ダレ?」
「この間、抜け出したマコトくんでしょ?」
優子がユキに説明する。
「なるほど〜」
彼氏のことをまだ引きずってるユキだけど前ほど感情的ではなくなった。
「付き合えたらいいねー!」
「絶対そうなるよ!」
「どーだろー?」
私は曖昧に答えてから、マコトくんに「いつでもいいよ」と返信しようとしたが、黒瀬の言葉を思い出し、メッセージを消した。
休み…ないんだった。



