翌日、目を覚ますと、私はテーブルに頭を置いていた。
あのまま寝たんだ。
結局、黒瀬の最後の問題を自力で解くことができなく朝までこの状態。
背中に違和感を感じ、触れると、ブランケットがかけられていた。
…黒瀬が、かけてくれたのかな?
そして、テーブルには赤ペンで丸のつけられたプリントと、細かい字でたくさんいろいろ書き込まれたノート。
私が眠ったあとに作業したとしか思えない。
っていうか…黒瀬どこ!
私を置いて、先に寝たのかと思い、私は部屋から出て黒瀬の部屋のドアを開ける。
ガチャ
…いない。
ベットは綺麗で、誰も使っていないことがわかる。
私は早足でキッチンに向かうと、黒瀬が朝ごはんを食べていた。
「おはよう、莉子ちゃん」
麻友さんが笑顔でそういう。
「お疲れ様〜。遅くまで勉強してたの?偉いわね〜」
「いえ…。黒瀬…あんた…」
もしかして黒瀬、一睡もしてないんじゃ。
「黒瀬、眠った?」
「はい」
黒瀬はそういうと、コーンポタージュを飲み干して、洗面所に向かった。
「ねぇ、ホント?ベッド、綺麗だったよ?それにあの丸つけとか……ひっ!」
突然、黒瀬が顔を近づけてくる。
だから、そういうの心臓に悪いからマジでやめてよね。
「なに…」
「よだれ固まってます」
「へ?」
黒瀬はそう言って、歯を磨きだした。
私は洗面所の鏡に映る自分をみる。
よく見ると、口の右側によだれの跡が…。
いくら黒瀬でも、こんなとこ見られるのは恥ずかしい。
私は黒瀬をどけて、慌てて顔を洗う。
「うそでしょー?!」
「フッ」
後ろの黒瀬が少し笑った気がした。



