私はムカつきながら、部屋に入る。
⁉︎
「なにこれ…」
部屋の中心にある白のローテーブルにたくさんの参考書やノートが置いてある。
私は恐る恐る、そのノートを見る。
『テスト対策 [数学]』
ノートの表紙には手書きでそう書いてあった。
嘘…。
ペラペラめくると、綺麗にまとめられたページ。
すごく見やすくて丁寧できちんと色分けされている。
これ……黒瀬が作ったの?!
私は信じられないと思いながら、隣の部屋を見つめる。
『待ってる人は長い』
そのセリフが頭をよぎる。
黒瀬…。
マジでずっと待ってたの?!
馬鹿じゃん。
5教科きちんと揃えられた色違いのノート。
胸がキューと締め付けられる。
「ごめん、黒瀬」



