翌日。
アラーム音で目が覚めて、携帯の音を消す。
一瞬ここがどこかわからなくなったが、すぐに思いだす。
…黒瀬のうちだっけ…。
私まじで、黒瀬のうちにお世話になるんだ…。
私はそーっと部屋から出て、1階の洗面所に向かう。
「あら、おはよう莉子ちゃん!」
キッチンで朝ごはんの支度をしていた麻友さんが変わらない可愛い笑顔で挨拶してくる。
ま、眩しい。
可愛すぎる。
「おはようございます!…って、え!」
挨拶して、ダイニングテーブルに目を向けると、そこにはもうご飯を食べてる黒瀬がいた。
早すぎかよ…。
私これでも早起きした方なんだけど。
6:30に朝ごはん食べんの!?
「く、黒瀬はやいねー」
「普通です」
はぁ!?
あんたの普通と世間の普通が同じとは限らないからな!!
フッン!
私は洗面所で顔を洗い、制服に着替えるために階段をまた上がる。
着替えてダイニングに向かうと、黒瀬の姿はもうなかった。
早っ。
7時に学校って…開いてんの?
私はテーブルイスに座って、用意されていたこんがり焼けた食パンにバターを塗ってかじる。
んー。
美味しい。
「黒瀬、早いですね」
「あぁ、なんか、図書室にいるみたい」
「へ!朝から…」
「本が好きで。図書室の鍵も先生から特別に借りてるとか」
「へーー」
黒瀬なら図書室の鍵をずっと持っていそうだ。



