放課後、昨日和田くんと話した公園に黒瀬と一緒に向かう。
朝の黒瀬のセリフが頭をぐるぐる回って心臓のドキドキが止まらない。
だって、いきなり下の名前でなんか呼ぶから。
和田くんと黒瀬、2人の大事な瞬間だっていうのに、私は自分のことで精一杯だ。
何が、協力するよ…。
「で…水谷さん、買い物か何かですか?」
黒瀬にいきなり話しかけられ、ビクッとする。
「いや…あの…会わせたい人がいて…」
「ん?会わせたい人?」
「うん。そこの公園で待ち合わせしてるから…」
「なんだ…」
「へ?」
黒瀬がボソッと何か言うので聞き返す。
「いや、なんでもないです」
黒瀬は一言そう言ってまた静かに私の隣を歩き出した。



