「へー、莉子ちゃん、葵と同じクラスなのー」
帰ってきた黒瀬パパと麻友さんと黒瀬、4人で食卓を囲む。
黒瀬パパは少し大柄で一見怖そうだけど、笑顔が素敵な優しそうなパパさん。
「葵、大人しいでしょ?クラスで浮いてない?」
麻友さんが心配そうな顔で聞いてくる。
「え、あー、そんなことはーないですよー」
棒読み。
浮いてますよ。
浮きまくりですよ。
なんて言えるわけないじゃん。
「本当に?莉子ちゃん、優しいから!できれば仲良くしてあげてね?」
「え。あぁ…────」
「母さん」
黒瀬が軽く麻友さんを睨む。
「はいはい、ごめんごめん。でも、本当女の子嬉しいわ〜」
「そーだなー!一気に華やかになるな!」
麻友さんと黒瀬パパだけが明るく話していて、黒瀬はずっと無言でご飯を食べて、ササっと空になった食器を流しに片付けてから、部屋に戻って行った。
なにあれ。
お客さんがいるんだから、もうちょい歓迎してくれてもさ。
って。
別にいんだけど。
麻友さんと黒瀬パパは申し訳なさそうにしてたけど、私は2人と食事を楽しんだ。



