黒瀬に気持ちを伝える。
そう決心したものの…。
やっぱり無理だよ。
だって…。
いや、逆にメガネの黒瀬にならまだ告白できたのかもしれない。
でも…。
授業中、私は少し後ろを振り返り、一番後ろの席の黒瀬をチラッと見る。
私だけじゃない。
みんなの視線の先はだいたいイメージチェンジしたイケてる黒瀬だ。
まるで垢抜けた黒瀬のことを好きになった見たいじゃん。
って…。
ちょっと前の私なら考えもしなかったことなのに…。
変わったな。
ママが言うように、マコトくんへの罪悪感なんてただの自己満足だった。それが吹っ切れたとたん、できるだけ黒瀬に私に対しての悪いイメージは持って欲しくないなんて思ってるし。
女の子は恋をすると綺麗になるだなんて、誰が言ったんだろう。
どんどん汚い自分に気づいちゃうし、どんどんセコい女になっていってるような気がする。
マコトくんとマコトくんの部屋で過ごした昨日の時間を思い出すよりも、今机の横にかかってる黒瀬から借りたマフラーの入った紙袋を見つめて、黒瀬の匂いを思い出しちゃうんだもん。
バカみたいに好きじゃん。
好きだって気づいた瞬間、完全に変態化してる。



