「おはよーーー!!莉子ーーー!」
「会いたかったぞー!」

「優子、ユキ、おはよ〜。久しぶり♪」


教室で久しぶりに会った2人にそう笑う。

年明けの学校。
周りからは新年の挨拶があちこちから聞こえる。

「でー?莉子は彼氏と会えない冬休みをどう過ごしたの?」

「え…あ、それは…」


2人には黒瀬と別荘に行ったなんて口が裂けても言えない…。


「おい、マジかよ」
「かっこよくない?!」
「別人じゃん」


2人と教室で話してると、突然教室の外がざわつき始めた。

「なんだろう…」
「転入生とか?」
「そう言うのはHRの時先生とくるでしょ」

3人でそう言いながら、ざわつく廊下を見つめる。


「はぁ?!黒瀬?」
「全然違うじゃん」
「うっそ…黒瀬?!」


え…今なんて?


「ん、今黒瀬っつった?」
「なに、あのメガネがイメチェンでもしたのかな?……っ!!!」

ユキがそう言いながら教室の入り口に顔を向けて、目を見開いた。


私も目線をユキと同じ方向に向ける。


!!!!!!!



「…く、黒瀬?!?!?!」