「黒瀬とか…マジありえない…」
挨拶の後、私は一旦家に帰り、荷物の準備をする。
ママは隣で出張の準備。
「どうして?優しそうな子じゃない」
「えー。ママの目おかしいよ〜。学校では、地味で暗くてガリ勉って有名だよ?なんであんなに綺麗な麻友さんからあんなメガネが生まれたの不思議でたまらない」
「莉子。ママの友達の子、悪く言わないで」
「だって〜〜」
私はキャリーバックに必要なものを突っ込みながら、あからまさに嫌な顔をする。
「ママは好きだけどな〜葵くん」
「ちょっと〜名前で呼ばないで。気持ち悪い」
あんなやつと同じ家に住んで、変な噂でもたてられたらたまったもんじゃない。
私は同居の準備ができて重い足取りでママと一緒に家を出た。



