「黒瀬、外でないの?」
お昼を食べ終わり、部屋にこもってる黒瀬に声をかける。
「僕は宿題がありますので」
「え、まだ休みはたっぷりあるよ?」
「たっぷり?もう怒るレベルでもありませんね…そう言うこと言ってるから徹夜付で泣く羽目になるんですよ」
「うっ…」
黒瀬の右手が私の頭を軽く抑えつける。
「な、、なに…」
目の前にいる黒瀬と目がバチッと合う。
『葵のこと好きでしょ?』
翠さんのセリフを思い出し、一瞬意識してしまう自分がいて、必死に考えないようにする。
こんな奴ありえない!!
「水谷さんって意外と身長小さいですよね」
「は、はぁ?」
「態度がでかいのでもっと大きく見えてました」
ムカッ!
なんなのよこいつ!!!
「うるさいわね!!この引きこもり!少しは外出て遊びなさいよ!男の子のくせに!」
こんなことが言いたいわけじゃないのに、またケンカごしになってしまう。
「水谷さんこそ女の子なんですからもう少しおしとやかに振舞ってください」
「な、なにをー!!!」
「では勉強の邪魔ですので」
「へ、ちょっ……!」
バタン
また部屋から追い出されてしまう。
全く…。
もっと楽しめばいいのに。



