「本当麻友が近くにいて良かった〜」
リビングのソファに座ったママが入れてもらった紅茶を一口飲んでそういう。
「こっちこそ、こうやってまた話せて嬉しい!可愛い娘ちゃん預かれるんだし」
麻友さんはテーブルに置いたクッキーをパクッと食べる。
「あ、そういえば、麻友の息子くんもそこの高校に通ってるの?」
「あ、そうなの。2年だから〜莉子ちゃんと同じね!」
「え。同級生?!」
私は口に含んだ紅茶を吹き出しそうになる。
同級生の男子?!
これから一緒にその同級生と住むっていうの?!
「ちょ、ママ聞いてないよ!息子さんがいるなんて」
「あれー?そうだった?」
そうだった?じゃないよ…
そういうところ、時々抜けてるんだよな〜。
「でも、そんな意識することないと思うわよ〜〜本当、大人しい子だから、莉子ちゃん、わかんないかも」
麻友さんはフフッと笑ってから紅茶をすすった。
そりゃ、1学年400名の大勢だけど…。
でも、同じ学校で同じ学年の男子なんて…
どんな子か気になるじゃん。
「一応、名前ってなんていうんで…」
ガチャ
「ただいま」
「あら、帰ってきたみたい!」
息子さんの名前を聞こうとしたら、男の人の声がして、麻友さんが嬉しそうに笑う。
私は心臓がドキンとなる。
どんな子だろう…。



