春、さくら、君を想うナミダ。[完]




――キーンコーン、カーンコーン。



校内に鳴り響くチャイムの音。



午後の授業が終わった。



やっと……という気持ちだ。



この教室にいるのは、息をするのも苦しくて。



1日の授業が終わると、ホッとする。



「今日さぁ、委員会あるんだっけ」



クラスメートの話し声が聞こえてきて、あたしはハッと思い出す。



放課後に委員会があったことをすっかり忘れていた。



あたしは、このクラスの保健委員をやっている。



普段の仕事はあまりないけど、



月に1度の委員会には必ず出席しなければならない。



今日はハルくんと約束している日ではないけれど、



大嫌いな学校にまだ残らなきゃいけないなんて……。



ため息がもれた。