春、さくら、君を想うナミダ。[完]




お母さんは、あたしの気持ちなんて考えてくれない。



本当の気持ちなんて、



お母さんには一度も言ったことない。



言えなかった。



それも全部、お姉ちゃんのせいだ。



そう考えてしまう自分も、最低だってわかってる。



だけど、お姉ちゃんのことがうらやましかった。



あたしは生まれた頃から、いつもイイ子じゃなきゃダメだった。



お母さんに嫌われたくなかったから。



わがままなんて一度も言えなかった。



お母さんにとっていちばん大切なのはお姉ちゃんだった。



あたしはいつだって2番目で



誰のいちばんにもなれなかった……。