春、さくら、君を想うナミダ。[完]





「ハルくん……」



「ん?」



「何かあたしにして欲しいことない?」



「……急にどうした?」



瞳を開けた彼は、あたしを見つめた。



「いつも、もらってばかりだから」



「俺、何もしてないよ?」



「そんなことない」



知らなかった気持ち。



生まれて初めて知る気持ち。



彼はあたしに、たくさんの初めてをくれた。



好きっていう想いは、どこまで大きくなるの……?



いまでも好き過ぎて

苦しいのに



どんどん彼を好きになる。



あたしもハルくんに



たくさん“好き”をあげたい。



「あたしも何かしてあげたい」



「じゃあ……俺のそばにいて。これからもずっと」