春、さくら、君を想うナミダ。[完]



「かっ……可愛くないからっ」



「めちゃくちゃ可愛いって」



「も、もぉいい……やめて……」



ドキドキが止まらなくて、心臓が壊れそう。



彼はあたしの頬から手を離すと、あたしの瞳を見て微笑んだ。



「だって、本当のことだし」



そう言ってあたしの膝に頭を乗せたまま、彼はもう一度瞳を閉じた。



ハルくんの頬に、触れたい。



どんどん欲張りになる。



もっと、もっと。



触れてほしいって、わがままな気持ちになる。



この胸のドキドキも。



触れたいとか、触れてほしいとか。



そんなふうに思うのも。



全部、全部。



ハルくんだけ……。