春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「さくら?」



「ううん、なんでもない」



“好き”って。



たった2文字なのに。



どうしてこんなに

口に出すのが難しいのかな。



ドキドキして、恥ずかしくて。



どうしても素直に言えない。



「ま、学校で冷たくされても、ふたりっきりのときはイチャイチャしまくるからいいけどね」



イタズラな表情をして、あたしをからかう彼はなんだか楽しそう。



顔が熱い……。



彼はドキドキするようなことばかり言って、



あたしを困らせるのが本当に得意だ。



「あんまりいじめないで……」



「そんな顔されたら、どーしていいかわかんなくなんだろ?」



彼は、あたしの頬をきゅっとつねった。



「可愛すぎだから、その顔」