春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「あ、ありがとう……」



彼の力強い腕、

ぬくもり……



ほのかに香る彼の爽やかな匂い。



どうしよう……。



胸がドキドキして苦しいよ。



「大丈夫か?」



頭の上から聞こえた、彼の優しくて低い声。



「うん……大丈夫」



胸の大きな音が聞こえてしまわないように、



あたしは慌てて彼から離れた。